ヌマケン ((沼田謙二朗のWEBサイト))
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国際芸術祭に行ってからのポエム

2023.11.10

地方の「絶望」……ああそれは「新た」だね……年を取って、絶望は、毎年新しいです.
あたらしい「あきらめ」を抱えて、毎日、生きております.

写真
国際芸術祭に行った。とても楽しい旅だった。自分の地元を離れ、遠い地方まで行くと、心も自由になります。
 ((自分の地元に、帰ってきて、するととたんに、体が50cm宙に浮くんだ……。それで、どこに向かおうにも、走ろうにも、足を動かしても、どこにも進めないんだ……))
綺麗な作品をたくさん見ました。おもしろい視点、ユニークな試み、ありました。刺激になりました。行ってよかったです。
地方の、失われる文化。過疎化する町。忘れられる記憶。そんなものにフォーカスした作品が多くありました。
世界中のたくさんの地域から、アーティスト/作家が来て、その場所にちなんだ作品をつくる。その方法論に、ふれました。

わたしは 賽の河原 を 歩いている

ココニハ 歴史 ガ アリマス.

「芸術祭に金使うなら地震復旧に使いなさいよ!」



コロナ禍以降、芸術は、保守化しているでしょうか?


自由は大事だ 自由が大事だ 精神の自由だ 信仰の自由だ 思想の自由だ 表現の自由だ

それらは 守られていますか? あなたはそれらを 守っていますか?

……少数派になる 迫害を受ける 迫害を「与える」 迫害を「受ける側に寄り添う」 迫害を「間接的に受け取る」 迫害に「間接的に加担する」


自己嫌悪が、あるから、俺はここではなにも言えないよ/ちがう。自己嫌悪があるから、そこで、ここで、饒舌になるんだ
饒舌?
——自己嫌悪で、場所と場所を、つなげる。
死者の慰霊をしろよ!
信仰の自由を守れよ!
表現の自由を拡大しろよ!
場所も石も物体も慰霊の対象だ、記憶の慰霊をしろよ!

国際芸術祭を巡っていると、神社がありました。神社にはいりました。階段が苔にむしていました。神社ですから狛犬が両脇に鎮座ましまして。しかし、向かって右側の狛犬がいません。見ると、下に転がっていました。地震で落っこちたんですかね。台座から滑り落ちた狛犬。石ですから、けっこうな重量でしょうし、持ち上げる人もいないのかもしれません。落ちたままの狛犬。狛犬が落ちた台座の上には、5円玉と50円玉が並べられていました。もともと、狛犬の足元に置かれていたものなのかな。

ぼくたちは、気安い観光客にすぎないから、なにもわかりません。地元の人の気持ちはわかりません。フレンドリーに接してくれてありがたいです。ですが、ぼくにはぼくの絶望がある。ぼくにはぼくの「地元の人の気持ち」があり、そこにはぼくの「地元の人の絶望」がある。だから、その「ぼくの絶望」の投射が、異なる地方に行っても作動することになる。ただその作動はあてにするものなんです。それしか、なかった。
保守的になってしまっています。戦争が起こり、宗教(つまり「特定の信仰をもっている」という異文化の存在)を、平気で抑圧できる世の中になったなら、当然でしょうか。二元論の単純な現実認識が世界を覆うようになりました。

戦争がしたい。でも、戦争はできないから、平和になった。
あの人を殺したい。でも、殺せないから、平穏に暮らす。
失敗のあとで、みんな生きます。その「失敗」の前後にあるものを、見つめないで、無事なところだけすくっていては、ぼくたちの弱さにかなわない。

攻撃の跡がある。なら、攻撃した人がいる。攻撃したかった気持ちがある。
でも、攻撃の跡もないかもしれない。
攻撃したかった気持ちが、成仏をまたずに、酸素中に融解しているかもしれない。
平和だとおもって、胸いっぱい空気を吸い込んだら、攻撃的になることもある。あなたが攻撃的な人ならです。
落っこちたままの狛犬が有る

塩作りの若者若さは友だちつくるちから

種が継承されていく少なくなっていく途絶える自然

人のいなくなった海に神浮かぶ

神の遊び場龍と海上バレーをする

「死」で終わる紙芝居のつづきが芸術の居場所たるもの

現代アートは神と会話するか

戦争の時代に不愉快な暴力を体内に宿す必然をかすめた

ドライバー左手に突き刺せば鈍い痛みと出血と露出する肉と

この人たちのおしゃべりはわからない方言は異国の言葉に似て

きれいなものが好きな愛好家と憎々しい自分が対比されて

夜の海 見ながら感想の異なる二人

スナックのママに自己投影した俺の海 太平洋 日本海

水と水でつながる海と川を流れる地下に沈んだ「ワタシ」たち

観光客同士で接するほどちがう立場見えるほど意識される自分の特質、自意識

毒が浜辺を流れている

バカらしく、陳腐な左翼が減った暁のゴミだらけの浜辺の風景

SNSに投稿しない節度が世界平和への道だったらしい

露悪的な現場主義がはびこったらどうなるだろう

ネットと現場という陳腐な対比がテーマになりうるだけの貧困

アニメーションが切り取る意識された現実、メディアが切り取る意識された現実

意識された、対象投影できるものだけが流通する情報環境と、それを突き崩すはずの領域と

戦争が起こっているときに、戦争しているやつらの内面を描くことがなければ。できるか?

「俺は戦争がしたかったし、戦闘機に乗りたかったし、敵をたくさん殺して出世して偉くなって金を稼いで良い奥さんをもらって幸せになりたかったんだ。俺はギラギラしてたんだ。楽しかったしやる気に満ちていたんだ。いたって健康だったんだ」

「最期に女を抱いて、この世の思い出をつくって逝ってこい」



50cm宙に浮いた体で、ぼくは仕事をしていきます.
「50cm分の空白」を得たと思って、やるしかないんです.
それだから、こんなです.
ご理解のほどを、お願いします/いや、理解なんてされないで、嫌われて、無視されて、距離をとられるにきまってるんだ.
でも、それでも、そうするしかないんだとおもいます.

俺には俺のやるべきことがあると自意識だけで雑魚寝して

外からの目線でもって 使うべきなんだ 地元の人じゃなくて 国際人たち
に 観客を すえて
「地域のため」なんて おためごかしだ 税金を 納税者のためじゃなく 世界のために使え

利用する 地域の課題を 昇華する すべきだ しないと意味がない

人を傷つける「ため」だと思ってから陳腐になった自覚があった

あいさつするだけで終わったとき余剰が溜まって淀む水を

「芸術祭より復興だろ」という声は たしかになにかの失敗の正確な記録だった


「演劇はなんのためにあったかといったら、それは社会を変革するためなんだよ」
「わたしは地方に行ったんじゃない」「東京支配の日本を捨てるために行ったんだよ」

地元の人には理解できない世界のために挑発があるかあったか

・いまを生きる人の慰めのためにやるんじゃなくて、永遠に属するもののためにやる。
・そういう趣旨のイベントをやるんだよって、地域の人にまず理解してもらわないといけない。
・その理解への理解が半端で、あるいはいくらかごまかしていて、地元の町おこしなのか、あるいは国際的な意義のあるものなのか、中途半端に進んでいないか。
・地域のためじゃない、全世界のためにやるから「国際〜〜」なのであり、地元のためなら「町おこし〜〜」である。

愛を打ち出せば愛に絡め取られ、愛の失敗で芸術があった

自己嫌悪が共同体嫌悪になり、共同体嫌悪が自己嫌悪になり、生きているもの全般への嫌悪となった

「嫌悪するもの」は生きているものであり嫌悪しないものは生きていないものであり死んだものが死んだもののためにやる神が制作する創作物

人間のコントロールを超越したもの人間からしたら残酷なもの人間の損得を超えたもの

人間の損得のために奉仕するものは芸術ではなく

人間が、人間だけでは自分がわからないから((「阿弥陀様は、人間の鏡なのです」))神さまとお付き合い、します

そして……

未来のためだよね ぼくのためだよね まだ生まれてない ぼくのため

人間のいなくなった海のうえで
龍が踊るよ
ぼくたち人間は 滅んでも
神さまがまだ いるよ

まだ生まれてないぼくたちは 生まれないで
生まれなくっても いい!
・
© numa-ken.net
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