ヌマケン ((沼田謙二朗のWEBサイト))
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吉村志保『ハイビスカス』

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・(たぶん)2002年発売の、千葉を中心に活動していた女性SSWのアルバム。本千葉JAMのマスター野口さんによる録音。

“届かない 届かない 届かない 届かない
通じない 通じない 通じない 通じない”
​「つぶしてしまいたい」


・彼女の歌を聞くたびに、いまの時代ではほとんど感じることのできなくなった、ある感情領域のようなものを受け止める。その「強さ」と、時代とのギャップを思う。

・否定形の表現。「通じない」「届かない」「あなたがどこにもいかないように」。この否定の力が、いま希薄になった表現の威力なのかもしれない。

“閉じこもらなくちゃ 閉じこもらなくちゃ
​あなたは自由に 飛ばなくていい
あなたが自由に なる必要などない
外に出てみたところで 外に出てみたところで
結局何ひとつ
できなかったでしょ
しなかったでしょ
”
「いかないように」

・時代は、彼女が活動していた時期を過ぎてから、より「伝わる」「通じる」時代になった。「伝わらない」ものは、最初から存在できない。「伝わる」は数値化され、「伝わらないけど質量のある表現」の居場所は、どんどんなくなっていったといえる。

・「閉じこもらなくちゃ」と歌う彼女は、その「閉じこもった」先に、なにを見ていたんだろうか。もっとも気になる、聞きたい「答え」は、そこのところだったりする。
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